酒と笑顔と女のひとり飯
Netflix野武士のグルメお題「ひとり飯」
お題がひとり飯ということで、一人行動が好き、一人旅が好きな私にとって
ひとり飯というのは日常であり、非日常でもあるのだけれども、
やはり印象に残っているのは旅先でのひとり飯である。
ゆとり世代らしく普段は贅沢はせず、質素に生きている自分が
思いっきり開放的になってついついお金を払ってしまうものの一つが
旅先でのご当地グルメなのである。
そして酒処に生まれた私にとって料理と共にご当地のお酒も欠かせないところ。
旅先で印象に残っているひとり飯はたくさんあるけれども
その中でも特に思い出に残っているのが山形でのひとり飯であった。
山形での冷やしラーメン
初夏の少し暑くなってきたかなという時期に山形へ一人旅に行ったことがあった。
そこで山形市に夕方頃に到着し、夕ご飯に食べたのが冷やしラーメン。
普通の温かいラーメンは何度も食べたことがあるけれども
冷やし中華とも違う冷やしラーメンというものをガイドブックで見かけてからとても気になっていた。
元祖冷やしラーメンを出しているというお店に向かい、
思い切って注文して出てきたのがこちら。
実際に食べてみると、油が浮いているのに柑橘系のさっぱりとした後味がとても爽やか
で、太目の麺がスープによく絡んでとても美味しかった。
冷やされた具もシャキシャキで、夏に食べるにはピッタリのラーメンだと思った。
屋台村で食べたどんどん焼き
それから近くにあるほっとなる横丁と呼ばれる山形の屋台村へ向かった。
ここへ来るまでは屋台という所に行ったことがなかったけれど
宿の近くでもあったので思い切って入ってみることにした。
最初はテーブルの端っこの方に座っていたのだが
お店の方が案内してくれてカウンター席の方に座れることになった。
やっぱり屋台というのは狭い分、人と人との距離が近いので人見知りの自分はどうしていいか分からなかったが
お店の人や隣のお客さんがフレンドリーに話しかけてくれたおかげで緊張も収まったように思う。
そしてはじめに注文したのが
この写真のどんどん焼き。
どんどん焼きも山形のご当地グルメでお好み焼きを棒にクルクルと巻き付けたような物である。
食べてみると生地はモチモチで食べごたえがあったし、ソースが染み込んでいて酒の肴にはピッタリだと思った。
そしてまだまだいけるぞとばかりに次に注文したのがこちら。
名称は忘れてしまったが、お店イチオシの山形の地酒でもっきり一杯で700円程の日本酒と
「だし」と呼ばれるご当地グルメが上に乗った冷ややっこを注文した。
だしはナスやキュウリ、オクラなどの夏野菜を細かく切ったのを醤油で味付けしたもので
ご飯にのせて食べたりするそうなのだが、冷ややっこにのっているのも相性が良さそうだし
何より絶対に日本酒には合う!という確信があったので一緒に注文した。
冷ややっこにのっただしはシャキシャキとして香味野菜の爽やかな感じが夏らしくて良かったし
地酒の日本酒もとても美味しかったのもあって、飲むのと箸が止まらなかった。
それからはいい感じに酔いが回ってきたのもあって
カウンター席に座っていたお客さんと話し込んでとても盛り上がった。
たぶん屋台が閉まるギリギリの時間まで居たと思う。
最初は借りてきた猫のように大人しかった自分が今日初めてあった人と楽しく会話をしていて
こういうお酒の席もいいものだなとしみじみと思った。
私にとってひとり飯は美味しい料理を味わい、美味しいお酒を飲んで、一期一会の出会いを楽しむ為のかけがえのないひと時なのである。
まあ私は野武士にはなれないけれども......。
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